神戸第54団 2年半ぶりに街頭での募金活動再開

兵庫県でも蔓延防止等重点措置が解除される(2022年3月)など、コロナ状勢が少し落ち着いてきました。ボーイスカウト神戸第54団では2年半ぶりに、街頭での募金活動を行いました。

今回集めた皆様からのご厚意は、東日本大震災の遺児を支援するため『あしなが育英会 東北レインボーセンター』へお送りしました。

募金活動の再開にあたっては、今まで以上に隊員の自主性を高め、彼らの成長にもつながる運営を行いました。コロナ前には「募金の目的を定め、募金先を決める」「募金場所確保のため商店街の理事会やお店などの許可を得る」といった役割を、大人(カブスカウト隊指導者や保護者)が担っていました。今回、それらの役割をボーイスカウト隊の隊員(中学生~小学6年生)たちが担い、実行しました。

(公開) 2022.5.15
(最終更新) 2022.5.29

コロナ前、最後の募金活動

コロナ前、最後の募金活動は2019年12月。当時はカブスカウト隊指導者や保護者が中心となって 「募金の目的を定め、募金先を決める」「募金場所確保のため商店街の理事会やお店などの許可を得る」 といった準備を行っていました。

実際の募金活動には、カブスカウト隊(小学2~4年生)に加えビーバースカウト隊(年長児、小学1年生)も参加しました。

新型コロナ・ウィルス感染症

2020年1月ごろから、日本でも新型コロナ・ウィルスの感染が広がっていきました。マスク着用や大きな声を出さない、手洗い徹底や接触抑止/密回避などが求められるようになりました。街頭で大きな声で募金を呼びかける活動は自粛することとなりました。

募金活動の再開

兵庫県でも蔓延防止等重点措置が解除される(2022年3月)など、コロナ状勢が少し落ち着いてきました。ボーイスカウト神戸第54団では2年半ぶりに、街頭での募金活動を再開することとしました。

今回の募金活動では、指導者や保護者ではなく、ボーイスカウト隊の隊員たち(小学6年生~中学生)が中心となって、募金の目的や募金先を考え、募金の方法や場所を検討しました。

スカウト自身が募金の意義や募金先を考えます

募金の目的については、時節柄「ウクライナへの支援」という案も出ました。しかしながら「募金のお金が、万が一、誰かを傷つける武器などに使われてほしくない」ということで、「東日本大震災遺児の学業継続支援」としました。募金目的に沿った募金先も隊員たちで調べ、「あしなが育英会 東北レインボーセンター」に決めました。

東日本大震災遺児の学業継続支援のため「あしなが育英会」を募金先に選びました

まだまだ大きな声は控えなければならない時期。声の代わりになるような「手作りの募金ツールを自分たちで用意しよう!」というアイデアも出てきました。ボーイスカウト隊から、カブスカウト隊(小学3~5年生)、ビーバースカウト隊(小学1~2年生)にも「募金ツール作り」を呼びかけました。※コロナ前は、既成のチラシやホームページからの印刷物を隊指導者が用意していました。

声の大きさを控えるため、募金を呼びかけるツールを自作しました

実際の募金活動には、ビーバースカウト隊からベンチャースカウト隊まで(小学生~高校生)が参加し、岡本商店街・甲南商店街の5カ所の募金場所に分かれて、街ゆく方に声かけを行いました。

募金活動の成果

新型コロナ・ウィルス感染症が落ち着いてきたとはいえ、まだまだ外出を控えたり、他者との接触を避ける方も多い状況です。募金自体も現金から電子マネーや電子決済等に移行しています。

そのような状況にも関わらず、今回の街頭募金額はコロナ前と同レベルを維持することができました。募金してくださった方々からも逆に「ありがとう」「がんばってね」といったお声をいただきました。お預かりした募金総額の多寡で一喜一憂する話ではありませんが、とても多くの方に隊員たちの声が届きました!!

この募金が、「東日本大震災で親を亡くした子供たちが、経済的理由で進学を諦めることなく、高校や大学、専門学校などで勉強できる」ための助けになれば、と願っています。※東日本大震災(2011.3.11)前後にビーバー年代(幼稚園/保育園~小学校低学年)だった子供たちは、ちょうど今、大学や専門学校などへ進学した/しようとするタイミングです。

ご協力いただきましたみなさま、本当にありがとうございました。

今回の募金は
ボーイ隊員
(中学生)たちが
企画

年少の
ビーバー隊員
(小学生)に
募金の目的などを
説明します

今回の募金は
東日本大震災で
親を亡くした
子供を
支援するよ

大きな声は
まだ出せないので
手作りの
募金ツールを
使うよ

みんなで
募金ツールを
準備しました

岡本商店街
(阪急 岡本駅 南側
厚味歯科医院さま前)

岡本商店街
(阪急 岡本駅 南側
厚味歯科医院さま前)

岡本商店街
(みなと銀行さま/
りそな銀行さま前)

岡本商店街
(JR摂津本山駅 北口)

岡本商店街
(JR摂津本山駅 北口)

岡本商店街
(JR摂津本山駅 南口)

甲南商店街
(三井住友銀行さま前)

ここでの
募金活動は
神戸54では
初めて

<参考>あしなが育英会 レインボーハウス

あしなが育英会レインボーハウスの発祥は、我々の地元 神戸です(神戸レインボーハウス)。阪神大震災(1995.1.17)で親を亡くした男の子が描いた「黒い虹」を「七色の虹に変わるようサポートしよう」ということで、1999年に建設されました。

東北レインボーハウス仙台石巻陸前高田の3カ所にあります。東日本大震災(2011.3.11)の遺児に寄り添うことを目的に、2014年に建てられました。2019年に、東日本大震災遺児と阪神大震災遺児の交流「東北と神戸交流のつどい」が開催されたそうです。


【メール本文にご記載ください】
①体験者(お子さま)のお名前、②体験者の性別
③在籍の小学校名/幼稚園・保育所名、④学年
⑤ご連絡先(メールアドレス)
⑥ご連絡先(携帯電話等の番号)

  • 新型コロナ・ウィルス感染症などの状況により、日程、内容等が変更、あるいは活動自体が中止される場合があります。
  • 用具等の準備が必要になる場合があります。
  • アレルギー等の質問をする場合がございます。
  • 保険の加入(1日限りの保険等)をお願いする場合がございます。
  • 活動に伴う実費(食料、補充のお茶、おやつ、活動に伴う各種材料、交通費、入場料等)を別途ご負担いただく場合がございます。
  • プライバシー保護のため、活動中の個人的な写真・動画撮影はお断りしています
  • ボーイスカウトは指導者含め、ボランティアで運営されておりますので、いわゆる指導料・謝礼等は不要です。